信号機工事に高所作業車は不可欠!役割や選び方、必要な資格を解説

街でよく見かける信号機ですが、その設置やメンテナンスには専門的な技術と特別な機械が必要です。特に、高い場所での作業になるため「高所作業車」はなくてはならない存在です。
この記事では、信号機工事で高所作業車がどのように使われるのか、現場に合った車両の選び方から必要な資格まで、建機レンタルのプロが分かりやすく解説します。
信号機工事に高所作業車が欠かせない理由
信号機工事において、高所作業車はただ作業員を高い場所へ運ぶだけではありません。作業の「安全性」と「効率性」を両立させるための、重要なパートナーなのです。なぜそれほど重要なのか、具体的な理由を見ていきましょう。
- 地上5メートル以上の高所へ安全にアクセスするため
一般的な車両用信号機は、地面から信号機の底まで4.5メートル以上の高さに設置するよう基準で定められています。実際には5メートルを超える高さになることも多く、ハシゴや脚立での作業は大変危険です。高所作業車を使えば、手すりに囲まれた作業床(バスケット)で安全に作業できます。 - 重量のある機材を運搬・設置するため
信号機の本体やアームといった部品は重く、人の力だけで持ち上げて設置するのは非常に困難です。高所作業車なら、作業員と一緒に必要な資材や工具も作業床に乗せて持ち上げられるため、体への負担を大きく減らせます。 - 足場を組まずに効率よく作業するため
交差点のような公道での工事は、長期間にわたる通行規制が難しい場合がほとんどです。高所作業車は現場に到着後すぐに作業を始められ、終われば速やかに撤収できるため、交通への影響を最小限に抑えられます。この「機動力」が、工事をスムーズに進める上で不可欠です。
ケンキ犬信号機は意外と高い場所にあるんだね!安全第一で作業するには、やっぱり専用の車が必要なんだワン。
高所作業車は信号機工事のどんな場面で活躍する?
一口に信号機工事と言っても、その作業内容はさまざまです。具体的にどのような場面で高所作業車が活躍するのか、主な作業内容をご紹介します。
信号灯器の設置・交換作業
新しい交差点への信号機設置や、古くなった信号機の交換、近年増えているLED式信号機への更新工事などで高所作業車は活躍します。
信号機の本体を支柱のアームに取り付ける作業は、地上5メートル以上の高さで行われます。高所作業車のバスケットの中からであれば、ボルト締めや角度の調整といった細かい作業も安全かつ正確に行えます。
ケーブルの配線や接続作業
信号機が正しく点灯するには、地上の制御盤から信号機本体まで電気を送るケーブルの配線が不可欠です。電柱間にケーブルを渡したり、信号柱の上部にある接続箱で配線をつなぐ作業にも高所作業車が使われます。
配線を間違えると信号機の誤作動につながるため、高い場所でも落ち着いて精密な作業ができる環境が重要になります。
定期的なメンテナンスや点検作業
設置された信号機は、交通の安全を守るために定期的な点検が欠かせません。信号機のレンズ清掃や、台風などでずれた向きの調整、電球式信号機の電球交換など、日々のメンテナンスでも高所作業車は活躍しています。



設置するだけじゃなくて、その後の点検でも大活躍しているんだね!
信号機工事に最適な高所作業車の選び方
高所作業車にはさまざまな種類がありますが、信号機工事にはどのタイプが適しているのでしょうか。現場の状況や作業内容に合わせて、最適な一台を選ぶためのポイントを解説します。
機動力に優れた「トラック式」が基本
信号機工事は公道で行われることがほとんどのため、一般道をそのまま走行できる「トラック式」の高所作業車が主流です。
トラック式は、機材センターから現場まで自走で移動でき、到着後すぐにアウトリガー(車体を安定させる脚)を設置して作業を始められます。複数の交差点を回って点検するような、移動が多い作業に特に適しています。
障害物を避けられる「屈伸ブーム式」
作業員が乗るバスケットを支えるブーム(アーム)には、まっすぐ伸びる「直進式」と、関節で折れ曲がる「屈伸式」があります。信号機工事の現場は、電線や街路樹、標識といった障害物が近くにあることも珍しくありません。
そのような場合は、ブームが途中で折れ曲がる「屈伸ブーム式」が便利です。障害物を上から乗り越えるようにアプローチできるため、入り組んだ場所でもスムーズに作業位置まで到達できます。
必要な作業床の高さを確認する
先ほどお伝えした通り、信号機の高さは5〜6メートル程度が一般的です。そのため、高所作業車は作業床の高さが8メートル〜12メートルクラスのものを選ぶと、余裕を持って作業できます。
作業したい高さとぴったりの機種を選ぶと、ブームを最大まで伸ばすことになり作業範囲が狭まってしまいます。少し余裕のあるスペックを選ぶのがポイントです。



現場の状況に合わせて、トラック式や屈伸ブーム式を使い分けるのがプロの技だね!
高所作業車の操作に必要な資格
高所作業車を操作するには、労働安全衛生法で定められた資格が必要です。作業床の高さによって必要な資格が変わるため、事前にしっかり確認しておきましょう。
作業床の高さ10m未満は「特別教育」
作業床が地上10メートル未満の高さまで上がる高所作業車を操作するには、「高所作業車運転特別教育」を修了する必要があります。学科と実技の講習を受けることで取得でき、比較的短期間で完了します。
作業床の高さ10m以上は「技能講習」
作業床が地上10メートル以上の高さまで上がる高所作業車の場合は、「高所作業車運転技能講習」の修了が必要です。特別教育よりも専門的な知識と技術が求められ、修了試験に合格しなければなりません。信号機工事では10メートル以上の車両を使うことも多いため、こちらの資格を取得しておくと対応できる作業の幅が広がります。
公道を走行するには別途運転免許が必要
トラック式の高所作業車で公道を走るには、これまで説明した操作資格とは別に、車両総重量に応じた自動車運転免許が必須です。
最近の高所作業車は車両総重量が大きいモデルも多く、普通免許では運転できず、準中型免許や中型免許が必要なケースが増えています。レンタルする車両を自分の免許で運転できるか、予約前に必ず確認しましょう。



操作する資格と、運転する免許は別物なんだね。うっかり忘れないようにしなきゃ!
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