バケット車(高所作業車)の使い方|安全な操作と選び方を初心者向けに解説

バケット車 使い方 高所作業車
KenkiGo
監修者

KenkiGo MAGAZINE 編集部

建設現場で必要な建機をオンラインで簡単に手配できるKenkiGoが運営するKenkiGo MAGAZINEの編集部です。

建設現場や設備のメンテナンス、看板の設置など、高い場所での作業に欠かせないのが「バケット車(高所作業車)」です。ハシゴや脚立よりも安全に、足場を組むよりも手軽に高所作業ができるため、多くの現場で活躍しています。

この記事では、初めてバケット車を利用する方でも安心して作業できるよう、基本的な使い方から必要な資格、現場に合った選び方までを分かりやすく解説します。正しい知識を身につけて、安全で効率的な作業を実現しましょう。

目次

バケット車(高所作業車)の正しい使い方で安全な作業を

バケット車は便利な機械ですが、操作を誤ると転倒や転落といった重大な事故につながる可能性があります。そのため、法律で定められた資格や正しい操作手順を守ることが非常に重要です。

まずは、バケット車がどのような機械なのか、その基本から見ていきましょう。

そもそもバケット車(高所作業車)とは?

バケット車とは、一般的に「高所作業車」と呼ばれる機械の一種です。労働安全衛生法では、以下の3つの条件を満たす機械と定義されています。

  • 2m以上の高さに上昇できる作業床(人が乗る場所)を持っている
  • 昇降装置などの動力を使って作業床を上下させることができる
  • 不特定の場所に自走して移動できる

つまり、「自分で走って移動でき、人を乗せて高いところへ持ち上げてくれる機械」のことです。電線の修理や街路樹の剪定、建物の外壁工事など、幅広い用途で使われています。

バケット車の主な種類と特徴

バケット車は、走行方式やブーム(アーム)の形状によっていくつかの種類に分けられます。作業場所や目的に合わせて選ぶことが大切です。

種類特徴主な用途
トラック式公道を走行可能。移動が容易。屋外工事、道路上の作業
ホイール式タイヤで走行。小回りが利く。屋内、舗装された現場
クローラ式キャタピラで走行。悪路に強い。不整地、未舗装の現場

また、作業床を持ち上げる「ブーム」の動きにも特徴があります。

  • 伸縮ブーム型(直進式):ブームが真っ直ぐ伸びるタイプ。操作がシンプルで、高い場所へのアクセスが得意です。
  • 屈折ブーム型:ブームが関節のように折れ曲がるタイプ。障害物を避けて作業ポイントに近づくことができます。
  • 垂直昇降型:作業床が真上に上がるタイプ。狭い場所での作業に適しています。

各部の名称と役割

安全に操作するために、主要な部品の名称と役割を覚えておきましょう。

  • 作業床(バケット/バスケット):作業員が搭乗するカゴの部分です。操作盤があり、ここからブームを動かせます。
  • ブーム:作業床を支え、伸縮・起伏・旋回するアーム部分です。
  • アウトリガー:車体から張り出して地面に設置する足です。車体を安定させ、転倒を防ぐ非常に重要な装置です。
  • 下部操作装置:車体側にある操作盤です。緊急時などに地上から操作するために使います。
ケンキ犬

アウトリガーは「転倒防止装置」とも呼ばれるワン!これを出さないと作業ができない仕組みになっている車も多いんだよ。

バケット車(高所作業車)の操作に必要な資格

バケット車を操作するには、労働安全衛生法に基づく資格が必要です。必要な資格は「作業床の高さ」によって2つに分かれます。

作業床の高さ10m未満は「特別教育」

作業床の最大高さが10m未満のバケット車を操作する場合、「高所作業車運転特別教育」の修了が必要です。

この教育は、学科と実技を含めて比較的短時間(1〜2日程度)で受講できます。電気工事や通信工事などで使われる小型のバケット車は、この資格で扱えるケースが多いです。

作業床の高さ10m以上は「技能講習」

作業床の最大高さが10m以上のバケット車を操作する場合は、より高度な「高所作業車運転技能講習」の修了が必須となります。

この講習は特別教育よりも時間が長く、修了試験に合格する必要があります。この資格を持っていれば、10m未満のバケット車も操作可能です。建設現場で働くなら、技能講習を取得しておくと対応できる作業の幅が広がります。

公道を走行するには別途運転免許が必要

ここまでの資格はあくまで「バケット車の装置を操作するため」のものです。トラック式バケット車で公道を走る場合は、車両の大きさ(車両総重量)に応じた自動車運転免許が別途必要になります。

最近のバケット車は車両総重量が大きくなる傾向があり、普通免許では運転できない場合もあります。レンタルする際は、お持ちの免許で運転できる車両かどうかを必ず車検証などで確認しましょう。

ケンキ犬

「高所作業車の資格」と「運転免許」は別物なんだね。現場までは運転免許、現場に着いて作業するときは高所作業車の資格が必要ってことか!

バケット車(高所作業車)の安全な使い方5ステップ

資格を取得したら、いよいよ実践です。ここでは、トラック式バケット車を例に、安全な使い方の手順を5つのステップで解説します。

ステップ1:作業前の準備と点検

作業を始める前に、周囲の状況と機械の状態を確認します。

  • 周囲の確認:上空に電線や障害物がないか、地盤は固く水平かを確認します。
  • 機体の点検:タイヤの空気圧、作動油の漏れ、ブレーキの効き具合などをチェックします(始業前点検)。
  • 保護具の着用:ヘルメットと墜落制止用器具(フルハーネス等)を正しく着用します。

ステップ2:アウトリガーの正しい設置

バケット車の転倒を防ぐため、アウトリガーを確実に設置します。これが最も重要な工程です。

  1. 設置場所の選定:坂道や段差を避け、水平で堅固な地面を選びます。
  2. 張り出し:アウトリガーを左右最大まで張り出します。
  3. ジャッキアップ:敷板(ベース)を敷き、ジャッキを下ろします。一般的には「前ジャッキ」→「後ジャッキ」の順で接地させます。
  4. 水平確保:タイヤが少し浮く程度まで持ち上げ、車体を水平にします。水準器で確認しましょう。

ステップ3:バケットへの搭乗と基本操作

アウトリガーで車体を固定したら、バケットに乗り込みます。

手すりをしっかり持って昇降し、バケットに入ったらすぐに扉をロックし、墜落制止用器具のフックをかけます。操作レバーは急に動かさず、ゆっくりと操作して、ブームを目的の位置まで移動させましょう。

ステップ4:作業中の注意点とフルハーネスの重要性

高所作業車での作業中は、「墜落制止用器具(安全帯)」の着用が義務付けられています。

特に高さ6.75mを超える場所では「フルハーネス型」の使用が原則です。バケット内は「作業床」とみなされるため、フルハーネスのための「特別教育」は法律上不要とされていますが、命を守るために正しい着用とフックの使用を徹底してください。

また、バケットから身を乗り出したり、脚立を立てて作業したりすることは大変危険ですので絶対にやめましょう。

ステップ5:作業後の格納と片付け

作業が終わったら、ブームを縮めて元の位置(ブームレスト)に確実に格納します。

アウトリガーを収納する際は、設置時とは逆に「後ジャッキ」→「前ジャッキ」の順で縮めるのが一般的です。最後にPTO(動力取出装置)を切り、忘れ物がないか確認して終了です。

ケンキ犬

設置は「前→後」、格納は「後→前」だね。手順を間違えると車体がガクンとなって危ないから気をつけよう!

バケット車(高所作業車)の選び方

バケット車には多くの種類があります。現場に合わない機種を選ぶと、作業ができなかったり、効率が悪くなったりします。選ぶ際のポイントを押さえておきましょう。

作業環境で選ぶ(屋内・屋外・不整地など)

まず、どこで作業するかによって走行タイプを選びます。

  • 屋外で移動距離がある:トラック式が最適です。現場間の移動もスムーズです。
  • 屋内の平らな床:ホイール式(タイヤ式)や垂直昇降型がおすすめです。排気ガスが出ないバッテリー式もあります。
  • 地面がデコボコ(不整地):クローラ式を選びましょう。泥道や砂利道でも安定して走行できます。

必要な作業高さと積載荷重で選ぶ

次に、スペックを確認します。

  • 作業床高さ:作業したい場所の高さまで届くかを確認します。ギリギリではなく、少し余裕のある高さの機種を選ぶと作業がしやすいです。
  • 積載荷重:バケットに乗せられる重さの上限です。「作業員の体重 + 工具 + 資材」の合計が、積載荷重を超えないように選びましょう。

バケット車の使い方に迷ったらKenkiGoでレンタルを

バケット車(高所作業車)は、正しい知識と資格があれば、高所作業をより安全で効率的にしてくれる頼もしい機械です。現場の状況に合わせて最適な一台を選びましょう。

「KenkiGo」では、トラック式の高所作業車など、さまざまな種類を取り扱っています。24時間いつでもオンラインで在庫確認や見積もりが可能で、スペックの比較も簡単です。

急な現場でバケット車が必要になったときは、ぜひKenkiGoをご活用ください。

ケンキ犬

高所作業は安全第一!自分に合ったバケット車を選んで、今日もご安全に作業してね!


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